インポスター症候群の人の心の根底には自己肯定感の低さがあります。そのため、いかに自己肯定感を高めることができるかがインポスター症候群の重要な対処法となります。
自己肯定感を高めるためにはまずできるだけ何事においても肯定的に捉えるようにしましょう。例えば何かに失敗したときにもできるだけ良い面を見る。もしかしたらその失敗が何かいいことが起こるきっかけになるかもしれません。自己肯定感が低い人はどうしても目先の失敗にこだわって自分を責めてしまいがちです。失敗も経験のうち、なにかネガティブなことが起こってもそれを人生の糧にするくらいの前向きな気持ちで受け止めるようにしましょう。
これは日頃の言動についても同じことがいえます。何かをやろうとしたときに「どうせうまくいかないよな」と思うか、「思い切ってやってみよう、なにかいいことあるかも」と思うかによって心構えがまったく違ってくるものです。前者のような後ろ向きに姿勢で事に向き合うとせっかく成功しても「運が良かっただけ」など否定的な考えが浮かんでしまうものです。まさに典型的なインポスター症候群のパターンです。
まず意識的に肯定的・ポジティブな姿勢を心がけること。そして失敗を恐れず、成功を思う存分味わうこと。もしこうした姿勢を築きにくい環境(すぐに批判したり妬む上司・同僚がいる職場など)にいる場合には思い切って環境を変えてみる。こうした意識改革が自己肯定感を高め、さらにインポスター症候群の改善に役立つことでしょう。